消化器系症状
川崎病の診断基準とされている4~6つの症状や冠動脈瘤の他に、腹痛や下痢の症状を引き起こす場合があります。また、以下のような症状を併発するケースもあるようです。
・麻痺性イレウス...腸の収縮運動が止まってしまう疾患です。強い腹痛、吐き気、嘔吐、便秘などといった症状が見られます。
・胆嚢腫大...胆嚢が腫れてしまう疾患です。
・肝障害...肝臓が炎症を引き起こしてしまう疾患です。軽い腹痛、全身の倦怠感、食欲不振、吐き気、嘔吐、発熱などといった症状が見られます。風邪の症状とよく似ており、自覚症状として現れない場合もあるようです。
・黄疸...皮膚や粘膜が黄染される疾患を言い、血液中の胆汁色素が異常に増加することにより引き起こされます。胆管の閉塞、肝障害などが原因となる場合があるようです。
・食道拡張...食道が通常より太くなり、食物を運ぶ働きが衰えてしまう疾患です。嘔吐や咳などの症状が見られ、気管支炎や肺炎などを合併する場合もあります。
・胃拡張...胃の筋層が収縮力を失い、拡張したままの状態になってしまう疾患です。胃内容の排出ができなくなり、胃は拡大してしまいます。嘔吐、脱水症状が見られ、循環器障害を来たすことになります。
このように川崎病は、腸、胆嚢・胆管、肝臓などの消化器系にも影響を及ぼすことから、全身に症状の現れる疾患と言えるでしょう。