心臓冠動脈の動脈瘤
川崎病は、発熱、両眼の充血、口唇や舌の発赤、発疹、四肢末端の変化、非化膿性頚部リンパ節腫脹などの症状が見られますが、これらの症状は、正しい治療により完治するとされています。
川崎病が怖れられているのは、後遺症にあります。川崎病のこれらの症状を引き起こしている原因は、急性期における血管の炎症です。症状が軽い場合は、体に表れるいくつかの症状も治まり、後遺症を残すことはありません。
しかし、血管の拡張や瘤が表れた場合は注意しなければなりません。通常、3ミリ以下の場合は拡張と表現し、3ミリを超えると瘤と診断されます。中でも心臓にあらゆる栄養を運ぶ働きを持つ冠動脈に瘤が表れた場合、冠動脈瘤と言い、深刻に捉えなければなりません。冠動脈瘤に血栓ができてしまうと、心筋梗塞、狭心症、不整脈などといった命にかかわる重病を合併してしまうのです。
川崎病と診断されたら、必ず冠動脈瘤の有無を検査します。完治した後も必ず定期健診を受けなければなりません。川崎病は、発見されてからおよそ40年しか経過しておらず、冠動脈瘤の後遺症が中年以降にどのような影響を及ぼすのか、明らかにされていません。幼少時、川崎病に罹って以来、後遺症も再発もなく過ごしてきた方も、検診は欠かすことのないよう心がけなければならないでしょう。