神経系症状
川崎病は、全身に症状が表れる疾患であると言えますが、神経にも障害を来たし、神経症状を併発するケースも稀にあるようです。
・無菌性髄膜炎...5月中旬頃から夏にかけて流行するエンテロウィルス感染症で、脳の髄膜下腔軟膜に炎症を引き起こす疾患です。経口感染や飛沫感染による流行が良く見られるようです。38度~40度の発熱、嘔吐、悪心、腹痛、下痢などの症状が表れ、髄膜炎症状である項部硬直、ケルニッヒ徴候、ブルジンスキー徴候、ラセーグ徴候など髄膜刺激症状が見られるようになります。
・骨髄炎...骨の組織の細菌感染により化膿してしまう疾患です。悪寒、高熱、疼痛などといった症状が表れ、成長に伴い下肢の変形が見られる場合もあります。抗生物質による治療で、死亡する事例は減少しましたが、重篤な症状に陥ったり、慢性化するケースはあるようです。
・意識障害...覚醒していても意識がはっきりしない、自分の名前や生年月日が言えないといった症状から、刺激をしても覚醒しないという症状まであります。意識障害は、意識混濁、意識狭窄、意識変容の3つに分類することができ、これらが混在するケースが多いようです。
・痙攣...痙攣は筋肉が発作的に収縮することにより引き起こされる症状です。乳幼児には発熱に伴い見られるケースが多いようです。
・麻痺...脳血管障害による半身麻痺や顔面神経麻痺などが症状として表れる場合もあります。