ブリン010)薬物療法(臨床試験:免疫グロ超大量+プレドニゾロン初期併用療法)

1984年には、アスピリンと免疫グロブリン投与の併用が有効であると報告され、川崎病の初期治療として主流となっていました。1991年、免疫グロブリン単回療法が抗炎症作用により効果があると報告され、現在では免疫グロブリン超大量療法が広く用いられています。


免疫グロブリン超大量療法は、冠動脈病変を合併する割合を5%下げることができることで、川崎病の最大の問題である冠動脈病変の予防を1歩前進させることとなりました。しかしながら、2割の患者が解熱しない例があるため、今後の課題とされています。


1970年代には、ステロイド投与が血管炎に対して行われていました。しかし、プレドニゾロン投与が冠動脈病変の合併を助長すると発表され、1979年以降ステロイド投与は行われなくなりました。免疫グロブリン超大量療法において2割の患者が解熱しない例に対し、追加療法として有効性が再評価されつつあるようです。


川崎病の最大の問題とされている冠動脈病変とは...川崎病は全身性の血管炎であり、多くの場合、冠動脈に影響を与えることになります。冠動脈は心臓に必要な栄養を運ぶ働きがあり、冠動脈に支障を来してしまうと、極めて問題であると言えるでしょう。冠動脈病変を合併してしまうと、血流遅滞、血栓、狭窄性病変、狭心症や心筋梗塞を引き起こしてしまう可能性が高くなります。

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